といってもこれがまた幻想的なんです。
@塩化カルシウムの飽和水溶液を作る。
Aドライアイスを飽和水溶液の中に入れ、かき混ぜる。
たったこれだけです。で、どうなるかと言うと、キラキラした結晶が水の中を漂うんです。硝酸カリウムの飽和水溶液を冷やしても似たような事起こりますが、これの場合若干とろとろしているので結晶がなかなか下まで落ちないんです。本当に幻想的なので一度お試しあれ。
・・・とここで今日使った試薬(?)の紹介
☆塩化カルシウム・・・融雪剤(雪を溶かす・・・以下略)として使われている白い結晶。潮解性(空気中の水蒸気を吸って溶ける性質)があるので、密閉保存しておく。
☆ドライアイス・・・・知っている方も多いかと思いますが、二酸化炭素の固体です。水の場合、気体を冷やせば液体に、液体を冷やせば固体になりますが、二酸化炭素の場合気体を冷やすと、液体を通り越していきなり固体になるので液体の二酸化炭素というのは余りありません。(厳密に言うと液化する事は可能です)
このように、液体を通り越して気体もしくは固体になる現象を「昇華」と言います。よう素も昇華性があります。(下のよう素の実験のところにも少し書いてあります。)
・・・そして考察
水は0℃で固体(=氷)になりますが、今日使った塩化カルシウムを水に溶かすと0℃以下でしか凍らなくなります。このような現象を「凝固点降下」といいますが、今日は割愛します。
この作用を利用して、路上の雪を溶かす目的でこの薬が使われています。
しかし、いくら0℃で凍らないといっても、もっと温度を下げれば凍り始めます。今日の実験ではこの、「凍り始める温度」まで到達したため、一部が固体になってキラキラとしたものが漂ったと言うわけです。理屈が分からない!というのであれば、無視しちゃって構いません(ぁ
ではまた、新しい現象などを見つけたらその都度ご報告しますw
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